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「黒木ってかっこいいよなあ」 純粋な一言は、何故こうも打撃を与えられるのだろうか。 それでもいつもと変わらぬ表情を保てていた己に少し安堵する。 須田、という人間はたまに心臓に悪い。 本人の為に付け加えるならば、それは良くも悪くも、と云う意味合いで・だ。 特に自分のような、酷く強い好意を抱く身にしてみれば、たまに驚く程のダメージを喰らう。本人は本当に純粋な気持ちでの発言だと思うのだが、穿って捉え兼ねない意味合いの発言が多いのだ。 「…有難う御座居ます」 微妙な間を空けつつ、額面通りの受け取りの礼を返す。 「今日の捕物、一体いつ動いたのか、俺全然判らなかったよ。ホント、黒木は凄いなぁ」 コーヒーメーカーからコーヒーを注ぎながら、感嘆の思いを込めて呟く須田には他意はないのだろう。だが本人が思う以上にそれを穿って捉えることのある自分が居る事に彼は気づいていない。 「ああいうの憧れるなあ。デカってカンジする」 「買い被りすぎですよ」 須田は多分にその類のものに傾倒している節があり、今回の黒木の行動がどうも直結したらしい。故にこうも絶賛されているのだろうが、それが判るだけに素直に喜べない。どうも言葉裏に滲み出たのか、それに気づいた須田は傍目にも判る程にしゅんとうなだれた。 「えと…、ごめん」 「いえ、」 慌てて否定すると、須田は真っ正面から視線を合わせた。 「でも本当に黒木、かっこよかったんだよ。それは心から思ったんだ」 真っ直ぐに見つめてくる須田の言葉と瞳に、黒木は胸中で両手を挙げた。 貴方には、いつも全力で負けます。 (だって貴方はいつも全力で純粋で素直だから) ―――――――――――――――――――――――――――――― *須田は無意識に小悪魔だと可愛い! な、黒→須です。 惚れた相手には勝てないって話(違) 須田は素直に相手を賞賛出来るタイプ。安積は眼で云うタイプ(そして気づく速水) 2010.04.25 戻 |