「ふ……」


漏れる声が やけに響いて。


接吻


「…ん、ふ…」
啼く度に角度を変えては口付けられ、口内を蹂躙されては、また啼いて。
苦しくて。
苦しくて、でも気持ち良くて。
彼の服に必死にしがみついていないと崩れ落ちてしまいそうになる。其れ程彼のキスは長くて、激しくて、気持ち良い。
漸く唇を離した彼はしかし、間を繋ぐ唾液の糸を舐めてはまた口付ける。
「…… ぁ、は」
そして自由になった口から大きく息を吸う自分を、ダンテは面白そうに見ている。
「……… ?」
表情だけで疑問を投げ掛けると、彼は意地悪な笑みを浮かべて、ただ触れるだけのキスを落とす。
「オマエイイ声で啼くな、と思ってな」
「――――――――― !!」
カッ と。一気に赤くなる由良に、ダンテはまた笑う。
「其処がイイ」
楽しげにそう云い、文句を云おうとした口をまた塞ぐ。
「んん…ッ」






結局はまた 啼かされる。






ど う な ん だ 。
ダンテはキス魔だと思います。大変自分勝手にそう思い込んでおります。






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